あ(26)

 
 
 

 [121] 聖女アリウェスア ≪ありうぇすあ≫ [人物名] 【秘】【協】

  クムランの聖女。聖母マリアの分身。ミトラの影。
階位第七術の巫女。神界術式聖女。闇の聖母。受胎戴天の大魔女。

元々は大災害前の最も強い信仰。現ミトラの前身になるような宗教キリスト教の母体クムラン教団時代の一派アリウス派という宗派にでてくる聖女の名。
アリウス派はキリスト教の三位一体の正三角形を神を頂点にして固定した存在の思想の考え。
聖女アリウェスアは其の逆▽の聖文字の使い手。父なる神の力を行使する力を持つ聖母の基幹を因果として固定した存在。
この聖女の前では神も聖霊も従わせる存在になる。
大災害においてキリスト教が消え。ミトラ教が世界の代器となった際。ミトラが覚醒していない時期に世界に現れたという終末の聖女。
6獣と呼ばれる聖霊を使役し聖人の少年を連れ4つの聖杯を持つ。大災害の星傷を癒していったと云われる生きた奇跡。
両指すべてに神宿混合の指輪を嵌め12の奇跡を望むがままに行使したと云われる。


一説には其の身体は髪の毛一本でも奇跡を起こすと云われ、其の血は竜をも殺す毒、吐息は死者をも起こす声ともなるとも云われ、其の名は聖ミトラの覚醒と共に姿を消した存在ではあるが聖ミトラと同一視する偽書等も古ミトラには残されている謎多き聖女。
ミトラ正史から抹消された存在でありながら、魔術協会魔女紳士録には受胎戴天の大魔女として同名が序列一位希特階位に記載されている。


 

 [120] 遺物 ≪いぶつ≫ [魔法用語] 【魔】【協】

  アビスの中だけで発見される特殊なマジックアイテムの総称。其々不可思議な性質を持つ。遺物加工品や原生生物加工品も遺物として扱われる。価値に応じた等級があり、四級から一級、特級遺物に分類される(探窟家が秘匿して公になっていない遺物の等級は、推定や等級不明)。遺物は競売にかけられ競売名という形で名前が付けられている。白笛探窟家でも所有が認められているのは一級遺物までであり、特級遺物の所有は違法。低級の遺物も海外では高値で取引され、特級遺物ともなると、国同士のバランスにすら影響を与える。それ以上に希少な歴史的遺物は「奈落の至宝(オーバード)」と呼ばれるが、その存在が公にされることはなく、半ば都市伝説的な代物として語られる。
特級遺物は事実上アーティファクトクラスのものであり概念武装クラスのものが確認されているが1級遺物にもアーティファクトに該当するものが存在する。

 

 [119] アビス ≪あびす≫ [魔法用語] 【魔】【協】

  HollowWorld。空域の世界。中空世界。ナインヘルの最奥。

主軸の入り口はレビス緊急避難オールドシステム内南海隔離システム[ベオルスカ]の孤島で発見された直径約1000メートル、深さ不明の縦穴が正式な入口とされている地下位相。アビスは特異な生態系を持ち、また現世人類の其れを遙かに超える技術で造られた人工物である「遺物」を数多く眠らせている。穴中に特殊な力場が存在するため地上からの観測は困難である。縦穴は途中で何度か横に大きく広がっており、深界二層、四層、五層の広がりはアビスの入り口のある島自体より広く、五層に至っては果ての見えない広大な海のようになっている。さらに、深層と地上では力場の影響で時間の流れすらも異なることが確認されており、深層での数年が地上での十数年の時間の経過となりうると予測されている。
アビス下底部からの上昇(つまり地上への帰還)を試みる探窟家は「上昇負荷」、通称「アビスの呪い」と呼ばれる事象の影響を受ける。比較的浅い深度においては、上昇負荷の影響は軽い目まいや吐き気などに留まるが深層に行くほど帰路にかかる負荷は重く激しいものになり、七層以深において上昇負荷は探窟家に「確実な死」をもたらす。上昇負荷には「呪い」の効果に隠れているが「祝福」と呼ばれる効果があり、何らかの方法で「呪い」を回避すると、新たな感覚の獲得や肉体の強化(獣化)、「呪い」の軽減など探窟を進める上で有利に働く変化を得られるとされる。
地球。協会指定星域[タイプアース]状の地上部位の何処からでも地下の先はこのアビスに繋がっていると云われている。最奥は星の玉座。太源の源があるとされ多くの魔術師が探索者として向かう魔術師たちの目指すエンドコンテンツのひとつ。
中間層より下は基本戻れない一方通行層であり、暴食の魔王。オークの神[オーカス]、太古の巨人。旧き大神[ユルミル]を含めエントロピーの領域の最上位支配悪魔たちの住処。領域でもある。
途中ナインヘル、リンボ、冥界等とも繋がっており。通常ルートは幽世を通して入る形が一般的。

協会の認識では、アビスは中空の世界として地球という星のための生きている「文化博物館」として機能し、表面世界で絶滅の危機に瀕している文化や人種を永遠に保存している場所だとも認識されている。
レビスの際はアビスの賢者の指導の元、この中空世界は避難場所としても使用されている。其れ以来、ホロウワールドは、文化や、絶滅した種のための広大な避難所の一部となっているがアビスの呪いによる負荷の低い上層部位だけの話である。
地球史上最も最古に絶滅した王国であるブラックムーアもまたアビスの何処かにあると云われている。
其の名残として悠遠の文字(ビヨンドグリフ)で描かれた遺跡等も多く存在する。

アビスの探検調査に最も功績を出している魔術師、魔女は[アビスの賢者]と呼ばれ現在までに10名の登録が確認され[白の十賢者]とも呼称される。
彼らは[白笛]と呼ばれ最高位の探窟家でもあり白笛は「奈落の星」とも呼ばれ、また各人ごとに「○○卿」という異名が付く。
言葉の通り笛のようなアーティファクトを所有し。其の恩恵として中間層の行き来を可能としている。

 

 [115] ミトラの盟友 ≪みとらのめいゆう≫ [群体名] 【魔】【秘】【神名】

  ミトラの盟友。六英雄。現神。
聖ミトラと共に7つの試練。9つの世界12の位相を聖探した者たち。
其々もイモータルクエストを達成し生きながら神となった現神たち。神知者になり地上に坐すものも存在する。
ミトラ同様聖具を幾つか所持する。
ミトラ使徒禄には以下の六名の名が記されている。

[順不同]
欺瞞残穢のイザベラ
臥王龍冠のロゼッタ
二律宿染のアンジェラス
聖母奈律のラナアレーナ
徒絶殻界のマキナ
唯我雲墨のフカ

 

 [114] アビスの6賢者 ≪あびすのろくけんじゃ≫ [群体名] 【魔】【秘】

  アビスの導師。冥府の賢者。強い意志と内包オドを持ちアビスの下層エリアに唯一足を踏み込んで生還したものを指す。
S級遺物の契約者となった六人の人物のこと。
遺物適合者。特殊な遺物の力をふるう代償として対価と制約を其々が課されている。

中には神知者の血縁、弟子なども含まれる。

 

 [103] エクシーズウィッチ≪えくしーずういっち≫ [固体名] 【秘】

  戦いの精霊。デュエルエレメンタル。
メンタルモデルウィッチ。
エクシーズ召還によってカードに封じられている悪魔をサーヴント召還法として手を加え意識体として確立させた存在。
身体をアストラル化することにより、人間の感覚と思考をトレース・その結果として人間的な思考や感覚、そこから発展する戦術戦略理論を獲得できる。其の結果、召還主のマナのサポート、魔術補佐を含め安定しない召還魔術の最大の欠点である危険リスクの分散ができるのも特徴。

外見的には人間と大差ないが、ナノマテリアルで構成された体は非常に頑強で超人的な身体能力を有する。
衣服や体の一部を任意に変形させる事も可能。
其の戦闘力は単体で陸戦部隊一個中隊を軽く撃破出来る程強大であり単体でも凄まじい戦力を有し、強さにして高位サーヴントと同等だと位置づけられる。
加えて超長距離通信や広域ジャミングを可能とし、電子ネットワークに侵入する等情報収集能力にも長けている化学魔術も得意分野。
更に彼女達の中には個々が獲得した戦術理論や情報を共有する為の掲示板の様なモノ(共同戦術ネットワーク)が存在しているらしい。

 

 [102] エクシーズ使い≪えくしーずつかい≫ [群体名] 【魔】【協会】

  デッキサモナー。エクシーズ使い。
葛葉の技術。カード召還。
ソロモン、ゲーテ等の系列悪魔召還使役封印法の亜種召還魔術。
大災害前は協会でも盛んに研究されていた科学と魔術の一種。
封印物をカードという化学魔法学の一種であったが、あまりにも術者の死亡率が高いために現在は禁忌術として通常研究はされていない。
特徴として、錬気カードを悪魔召還封印に使用して、レベルの代わりに階位(ランク)を持つ同じレベルの悪魔を2体以上揃えてから「エクシーズ召喚」という方法によって特殊な悪魔を召喚する技術となる。
其の際、其の素材となった悪魔はエクシーズ悪魔の支配下に属し、エキストラ能力が付与するというのも特徴のひとつ。
悪魔の他に魔術其の物をカードにする[アクションスペルカード]も作成可能。
また、悪魔同士を戦わせ悪魔と術者の経験値を高める「ウィザードデュエル」と呼ばれる鍛錬法も可能。
そして召還技術を高めれば、上位召還と複数の悪魔召還という危険性を回避するためのサポート悪魔でもある「エクシーズウィッチ」と呼ばれる存在と契約することも可能となる。
但し、この「エクシーズウィッチ」の召還自体がサーヴント契約のように面倒且つ困難であることから高位のエクシーズ使い其のものが禁忌の中の狭き門ともされている。
他のリスクとして、「ウィザードデュエル」は敗者の回路が破損、通常はマナを失うのだが最悪の場合は死亡するケースなどもあり、当時から其の危険性が危惧されてきた。
其の反面、回路自体は拡張回路になるために魔術回路を持つものであれば気軽に拡張できることと、悪魔をカードに召還する過程でのアクシデントなどが多く安定した召還技術とは言えなくても気軽な召還媒体という事が若い魔術師たちの中では人気が高く、当時は、協会のいたるところでカードデュエルが行われていた。

現在では、裏世界において、複数の悪魔同士が競い合うという迫力ある戦闘趣向と術者の命を対価とする危険性が評価され、一部の稀有な趣向資産家達が契約した魔術師同士を競い合わせる地下賭博の一種として行われていることもあるらしい。
裏賭博の中では高額な金銭が動くジャンルでもある。


なお、協会所属のエクシーズ使いとして有名なのが千早家と呼ばれる高位魔術一族である。
彼らは抑止の九大精霊と呼ばれる「エクシーズウィッチ」を使役すると云われる。

 

 [101] エンシェントサーヴァント≪えんしぇんとさーばぁんと≫ [固体名] 【秘】

  アークを媒体としたサーヴント。
召還媒体がアークの為に初期状態から通常のサーヴントを凌駕する能力を持っている。
なお、アーティファクトを媒体とした場合はエルダーサーヴントという階位になる。

 

 [96] エルトルージュ ≪えるとるーじゅ≫ [群体名] 【秘】【協】

  古代種。
原初の魔女。エルダーウィッチ。
始祖の姫君。古の屈姫。
主にリヴァエイブルの最後の生き残りを指すことが多いが、正確にはマナの制御を分割統治していた九人の巫女である大魔女を指す。
其々が特殊な魔眼とユニーク回路を所有し、滅びゆく最後まで抗戦しマナに制約と大呪を化したと云われる。

 

 [77] エクストラサーヴァント≪えくすとらさーばぁんと≫ [固体名] 【秘】

  8柱の英霊。八英雄。
学園設立時のサクセサーの特別教師が使役していた強力なエアリアル・マナサーヴァントを指す。
通常のサーヴァントと違い完全な実体化が可能なほどの蓄積マナを所持している。
マナの自己生成や供給手段を持つためにおよそ半不死とも言えるような活動時間を持てる。
また初期具現化において強力な触媒を使用しているケースが多いために生来の高スキルに加え独自能力とカノンと呼ばれるアーティファクトを所持する。
学園設立時のサクセサーのメイジスター登録数は数は8人。
其の各々が特別稀有な魔力触媒にて召還された特殊なサーヴァントと契約をしていた。

 

 [76] ウイッチインクルード≪ういっちいんくるーど≫ [固体名] 【協】【魔】【秘】

  擬似魔女。魔女モドキ。人口魔女。
魔女化回路。特殊強化回路。

投薬や心理操作により異能力者の潜在能力を引き出し、往来の魔女と同等か近い魔力回路を人工的に引き出し、特化させ身につけたモノの事を指す。
此れは、異能力者としての魔力回路を魔女のものとする代わりに寿命を対価として支払う形になっている状態であり、通常の能力者を擬似的に強くできるが(最も適応能力が必要だが)、魔女としての活動期間がとても短いことが特徴。
基本対価は、主に生体としての寿命と魔力減衰であり、此れは加齢によって起きる物の他に、短時間での著しい魔法力の消費によって「枯渇」してしまう場合が多いとされる。此の場合、其の魔女は魔法力を永遠に失ってしまうケースもある。ただし、対価加齢による魔力減衰進捗は人それぞれで、20歳前後を境に急速に魔法力を失う者もあれば、20代半ばでも魔力が残っている者、極端な例では老境に入っても魔法力が全く衰えない者まで様々であるがそれは稀有な存在となる。
異能者としての一般人以上の人体にとっても過酷な過程が必要な事もあり、対象となったモノは精神的な障害や情緒不安定な状態を引き起こしてしまうことが多く、暴走する症例も多く数値的には成功例がすくなくハイリスクハイリターンの高い実験でもあり、事実、協会では過去に存在していたウイッチインクルードの実験は素体となる能力者の損失度合いから魔術師其のものを絶滅しかねないという結論から永久凍結分野に位置づけされ現在は禁忌儀礼として禁止されている。
其れでも特有の道徳観念を所持する機関では行われていることも多く、特に上野地方では軍事機関が多いことから行われることも多いと云われる。
ただし、非人間的実験として機関其のものが批判される形になり他共同体を敵にする形で壊滅させられることもある。

 

 [68] アリストテレス ≪ありすとてれす≫ [アイテム] 【魔】【協会】

  宇宙鉱石。
未知なる魔法鉱石。神石。
神界鉱石。
Lonsdaleiteを越え、魔法鉱石として最強の硬度を持つアダマンタイト以上の硬度と柔軟性と記憶性。
そして知性というエゴを持つ未知なる鉱石。
此れを用いて作られたものが、世界の律の中で最も強力とされる万能兵器アムラムアである。
アムラムアと認識され認定される武具は原罪攻殻武装と呼ばれ、此れは創られるものではなく創られたものとしての認識になる。
しかし、古代知識(アーケイン)学ぶ中で魔術師は此のアリストテレスを素材にアムラムアに似た武具を作り上げる事に成功する。
其れが概念武装と称される固有機能を持つ魔術武装と呼ばれる武装になり、ウィザードと呼ばれる魔術師の極一部が所有する強力なアイテムになる。
アリステレスは、主に神話上の経緯を持つ地で発見されることが多く、地球外鉱物である隕鉄などには高い可能性で含まれていることが多い。
アーティファクトやアークと呼ばれる最古のマジックアイテムには必ず含まれている成分でもあり、其の強い力として
魔術6大領域【Energy】【Time】【Matter】【Thought】【Death】【Entropy】という事象に変化を起こさせる性質を持つのが特徴となる。

 

 [65] アウリオンゲート ≪あうりおんげーと≫  [背景世界用語] 

  おらくるネット 。
東京ネット。電波塔通信。悪魔通信。魔界への扉。
エリカの魔女ネット。魔女通信網。
ネットの女神サマ。

東京タワーから発信されている国内パソコン通信めいたインターネット紛いの電波回線。
現在、日本国内で唯一のPC通信できるネット的環境。
運営しているのは衿架と呼ばれる謎の女性でIR(インターネットラジオ)めいた独自通信回線も開いている。
声からして若い少女のような存在であり、魔女のひとりであると自らで宣言している正体不明経歴不明年齢不明の存在。
ついでに言えば東京タワーに本当にいるのかも怪しいが、事実を確かめようとも周辺は高位の悪魔汚染レベルが高く謎の電波結界が張られており周囲の森と相まって突入はほぼ不可能。
森外からも天気のいい日ならば、其の傾塔だけは確かに直視できると言うのだが…

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オラクルチェーンの検索汎用度は、おおよそ大災害前の百科事典並で簡単に手に入りとても便利。
IR番組は定期公開ではなく不定期ゲリラ公開。
メインページでは特殊なものを時折通信販売していたりもする。
大きな施設や組織で通信環境のある場所では、アウリオンゲートに繋がる場所も多い。

 

 [62] 一般人 ≪いっぱんじん≫ [群体名] ※一部【秘】

  魔法を持たない人たち。
普通の人類。HP3の人。
悪魔に対抗する手段が無きに等しい人たち。
だが、数というものでは人類はまだ悪魔よりも多く存在している。
中には銃器を手にして抗うもの、魔女や能力者を雇ったりすがるもの、利用するもの様々である。
人々は強く団結しなければ生き抜いていけないと知り、異能力者によって束ねられている者達も多い。

ただし、気をつけなくてはいけない。

彼らからすれば、悪魔も魔女も能力者もすべてが同じカテゴリーにされるからである。
常人とは違う力を持つ彼等が自らの欲望の為に動いたならば、それらはなんら悪魔と変わらない。
むしろ人の姿をとしているだけ最悪なのかもしれない。
そして、人は己と違うものを畏怖し恐れ警戒する生き物である。
魔女狩りや能力者狩りが行われる事も少なくはない。
大災害後に生まれる比率の多くなった異能力者たち。
彼等をもし生んだ親がいたならば、其れを隠し通そうとするかもしれない。
第三者にわかりにくい素質ならまだしも如実に他者との違いがわかる場合は我が子を捨てる親も存在する。
また、魔術師がそういった子供を買っていくこともあることから奴隷市場というカテゴリーが世界には復活している。

其れでも、場所や環境によっては能力者や魔女が喜ばれる場所も存在はする。
人と違う力が敬われ頼りにされるという言うケースは、特に信仰などがある場所では受けいられやすい。
其の根本となりうるカルトがミトラや黒羊、乙女天神になる。
鐘城十聖学園を魔女の巣窟と呼び、禁忌の場所とみているが、此れは一般に忌み嫌われる異能力者を好んで集めていると思われるからである。
だが、反面彼らを隔離している施設だという捉え方もあれば優れた能力者を外出させている育成機関だという見方をしている者達も居る。
そして、一部の世界では優れた異能力を持つ奴隷を世界に流出する場所としても有名。

 

 [56] 朝霧の隠れ里 ≪あさぎりのかくれざと≫ [地名] 【魔】【特教】

  名工・雲隠れ正陰を中心とする職人集団が生活と製作、制作を営む、林野から山中にかけての集落
その需要の性質上、和の装いの強い作品に携わる職人が多いが、しれっとガンスミスがいたり、板金鎧を作れる職人がいたりとカオスな空間。
むしろ、作れないものの方が少ない場所とされている。
彼らの作れないものは
・電気を動力とする様な機械群
・魔力を動力とする様な大型魔道具
――くらいのものである。
電気を発する刀、だとか、魔力を帯びた薙刀、などなら普通に作れたりする。
集落内は、日が落ちるまで、金属を鍛える音が絶えないことと、『朝霧の湯』とされる温泉が名物。
意外と、観光でも食っていけそうな場所だったりする。


 

 [55] S.T. ≪えす・てぃー≫ [名称] 【秘】

  エス。エスティー。セフィ。セト。
緋色の使者。魔女の契約者。瞳の調律者。千年魔女の知り合い。
体長40cm程(尻尾を含むと60cm以上)の白い仔猫に酷似した四足歩行動物。
瞳は緋色で、額に直径約6cmの緋色の宝石が埋まっている。
尾は細く長く鍵状でいて常に螺旋的な動きをして尾先は十字架の様な形。

一人称は「僕」
学園には古くから存在しているらしく極めて情報通でありおよそ知らない事のほうが少ない。
学園で魔女になるものは緋色の瞳を受け取る際に必ず既知となる存在。
所属するあらゆる魔女はこの存在の事を認知しているし逆らう事もしない。
二十四の瞳であるS級生徒達からは魂の使者と呼ばれる事もある。
対象からの不干渉存在でありながら、対象に対する干渉度合いは絶対的なものがあるという存在。
学園長が学園に来る前から学園には居たとも云われ、理事長の連れてきた存在だとも云われる。
尾の尻尾は生命が触ると塩の塊と化し、無機物が触ると其れは死の灰になる。
アーネンエルベ同様あらゆる結界内に侵入透過ができる。

魔女が規約以上、もしくは規約ギリギリの力の行使を行なう際に姿を現すことが多い。
すべての魔女の補助行動が可能で各魔女の魔力回路調整も行なえる。
理事長代理と為っている零の魔女と共に居る事もあるし、賢者達と一緒の時もあるが通常は其の存在を

確認する(視認)することはできない≪感知系能力を5レベル以上で持つものは通常視認可能≫

 

 [49] アトーエンナのアクセスレベル≪あとーえんなのあくせすれべる≫ [名称] 【監】【特教】【秘】

  0レベル:【特別教師1級】
学園所属生徒/教師の大まかなプロフィールの確認
(在籍年数、判別魔力回路(素質)、レベル、現在までの成績、所持石、寮の部屋NO、私書NO、身長/体重などの健康診断結果等)


1レベル:【監視者】
0レベルに加えての以下の詳細な内容の閲覧
(追記で、詳細な個人能力値(HPや、最大攻撃力値等)、在籍前の出自(過去の経歴)、在籍時の入学テストでの結果、所持携帯電話番号、貴賓蜜レベル、施されている貴賓蜜内容、蜜納具としての選定確立等)


2レベル:【特別教師一級長】
1レベルに加えて以下の内容の閲覧
(生徒会魔女の基本的なプロフィール(公式プロフィールレベル)、現状の報告済みの滞在現在地の照会、博士館生徒の1レベルまでの情報、学園在籍生徒/教師の魔術師としてのレベル、ランク、学園所属生徒/教師の現在位置の特定、年間学園行事の予定表や連絡事項、生徒会行事の提出済み予定表の閲覧、学園同盟組織の一覧等)


3レベル:【特別生徒1級】
2レベルに加えて以下の内容の閲覧
(旧執行部所属魔女の基本的プロフィール(公式プロフィールレベル)、学園所属経歴のある魔女の一覧、生徒会魔女の所持領域の一覧と連絡先。生徒会魔女の現在進行形の使命一覧、S級教師の基本的なプロフィール(公式プロフィールレベル)、遠熾記念会館事件までの学園内事件の情報、学園内基本各施設の結界コードのサード・セキュリティ認証コード、各寮のセキュリティ認証コード、学園所属生徒/教師の魔力回路へのアクセスコード(詳細な所持能力等の閲覧)、現在の協会内の基本的情報閲覧等)


4レベル:【亜麻色の魔女(昔は浅葱の魔女)、特別教師S級、博士館魔女の補佐悪魔】
3レベルに加えて以下の内容の閲覧
(生徒会魔女を含む学園所属経歴のある魔女の記録の残っている情報(戦闘記録データや所持石、所持アーティファクト等)、生徒会魔女の使命経歴、旧執行部所属魔女の記録の残っている情報(戦闘記録データや所持石、所持アーティファクト等)、S級教師の記録の残っている情報(戦闘記録データや所持石、所持アーティファクト等)、トリニティの基本的なプロフィール(公式プロフィールレベル)、博士館所属悪魔の経歴や情報、生徒会所属魔女・零の魔女の基本的なプロフィール(公式プロフィールレベル)、基本施設、各寮を含む重要施設内のセカンドーセキュリティ認証コード(特別授業室の結界や防壁のレベル調整、各施設内の隔離/閉鎖コード)、新宿一帯の悪魔の詳細なデータ、現在の協会内の秘匿情報閲覧等)


5レベル:【生徒会長】
4レベルに加えて以下の内容の閲覧
(生徒会魔女への使命内容の修正権限コード、零の魔女の使役悪魔の経歴、生徒会魔女の所持領域への干渉アクセスコード、トリニティの記録の残っている情報(戦闘記録データや所持石、所持アーティファクト等)、学園所属生徒/教師の魔力回路へのコントロールアクセスコード(魔力回路の操作)、貴賓蜜レベルの調整コード、基本施設、各寮を含む重要施設内のマスターセキュリティ認証コード(施設内の構成変更や施設内空間削除)、博士館所属悪魔のウィードインパクト・アクセスコード(能力の制御等)、新宿一帯の領域所属悪魔への連絡等)


6レベル:【トリニティ】
5レベルに加えて以下の内容の閲覧
(理事長室への入室権限コード、学園内の魔力識別と索敵、各魔法石のコントロールアクセスコード、S級教師の所持領域への干渉アクセスコード、生徒会魔女、S級教師への緊急召集権限。旧図書館を含む学園内閉鎖地域へのマスターアクセスコード、学園内聖地へのマスターアクセスコード、理事長代理への緊急連絡。学園長への緊急連絡。ワルプルギスの館のマスターセキュリティ認証コード。学園内閉鎖禁忌ブロックの現状情報等)


7レベル:不明

 

 [48] アトーエンナ≪あとーえんな≫ [名称] 【監】【特教】【秘】

  導の魔導書。鐘城の幹。学園の意思。
中枢統括システム。

鐘城学園の魔力構成システムの根幹をなす複合演算処理システム。
システム内のデータには情報の重要性と各魔力系統に分かれたセクションに基づいた9段階のレベル分けが為されており、一級生徒である緋色の瞳や各魔女の能力データや経歴等がレベル7の情報とされている。
レベル6からは特別な認証が必要となる。
セクション領域毎に、厳しいアクセス制限が設けられており、結界システムを担当する亜麻色の魔女、三賢者はレベル4、通常の一級生徒はレベル3までしかアクセスできない。
監視者には、レベル1のアクセス権限を持ち、この段階は、学園の基本名簿などが参照でき、各生徒、教師の貴賓蜜レベル、経験、授業内容、経歴等が容易に参照できるが、必要外の個人的情報露呈は厳しい罰と処罰があるので注意が必要。
特別教師1級は、レベル0のアクセス権限を持ち、生徒の名前からクラス/所持石/級/寮といった表面上なデータのみ、参照できる。

アトーエンナには、協会の持つ演算システムデータと無断連動しているため、それらの情報をコンバットトレースさせる事も可能。
この為、一級生徒はアトーエンナと同調をすることにより、マナの活性化や魔力構成オペレーションのサポートを受けられ、通常より魔力の消費を軽減し、また効率よく構成や展開を行なうことができるようになる。
此れは、緋色の瞳のもつ共有機能であるため、執行部の魔女が持つ緋色の瞳も其の影響を受けることが可能。
だが、生徒会側が此れをアトーエンナより制御できないのは、緋色の瞳のデータがレベル7の情報だからである。
(誰もアクセスできない領域なので、使用されていても其の確認が取れないため)
現在、最高アクセス制限が、博士館のトリニティの魔女たちであり、其のアクセスレベルが6にあたる。
ターミナルコアのセントラル場所は不明だが、ターミナルの一端は、理事長室に存在する。
なお、アトーエンナは、通常4レベル以降のシステム領域を示し、レベル0、1がマリ、レベル2、3がメアリと呼ばれる分離演算システムになるため、これらの名前が使われることも多い。

アトーエンナへのアクセスは、通常は学園内におかれたPC(資料室/職員室等のもの)から、瞳孔認識システムと声紋認識によって、閲覧が可能となりますが、申請があり、ノートPC等の携帯端末を所持している場合はそれらに端末プログラムを入れることが許可されることもある。

 

 [38] イイーキルスの洞穴 ≪いいーきるすのどうけつ≫ 【地名】【魔】

  魔の穴。白蛆の住処。
蛇の背骨沿いの陽の通らない暗い森の中に存在する洞穴。
山側に面した洞穴らしき入り口の高さは12m幅6m程の大きなもので自然的な作りのようにみえる。
ただし、入り口は蓋をされたかのように氷の壁が存在する。其の氷の壁は白い霧の様なものを纏うかのように存在し、強い魔力を帯びているが、其れはその壁が特別な古代からの生物であるからである。
壁は、其の真名を知る魔術師などが契約を交わすか、使役する術をグリモアなどで既知の場合、あらゆるものを飲み込む。
飲み込まれたものは、生物なら仮死、モノならば停滞の状態、つまりは時間事象から切り離されたモノとなる。
洞穴の奥が、何に通じているかは定かではないが、一説によれば、ン・カイの地下世界やハロウワールドのひとつに通じているとも云われている。

 

 [31] エドワード・D・ヴラディスラウス ≪えどわーどでぃびぃらでぃすらうす≫【人物名】【秘】【魔】

  大公。闇城の当主。
鮮血の黒太子という異名をもつ純血種。
世代的には第四世代の純血種にあたる死の大公。
30代中半〜後半の黒い肌を持つ貴族風の出立ちの男性。
”黒太子エドワードの居るかぎり不死の血は滅ばぬ”とさえ、云われる実力者であり権力者。
魔界の領地も所持している十二貴族のひとりで新宿におけるナイトキャッスルの実質的支配者。

 

 [27] 亜麻色工房亞繃研究所”亞繃のトリフネ” ≪あまいろこうぼうあまけんきゅうじょ・あまのとりふね≫ [建物名] 【秘】

  亜麻色の魔女の専属領域。
通称、トリフネもしくは、アマケン。
学園敷地内のとある巖倉(入り口場所も非公開)の裏手の入り口から降りていく、
石の階段を通った先にある施設の先にある地下水湖ドックに存在する巨大な戦艦。
外観は某エンタープライズに酷似している。
船内は数多くの部屋があり食堂、客室等豪華客船並な造りであり、大きなラボ、資料室も存在する。
船自体が巨大なゴーレムだと噂されるが其の真意と実態は不明。
石の階段からドックまでは直通エレベータを利用する(ゴーレムは専用搬入エレベーター有)。
主にゴーレムのセッティング、改造、メンテナンス、充電などの為、他の魔女と違い、
加護を受けたものには領域を開放しているのが特徴である場所(其れでも入れない部屋や廊下は多数存在する)
無論、出入りが可能なのは亜麻色の魔女の加護を受けたものだけであるし、
加護を受けたものも同加護を受けた相手にしか其の情報は洩らさないだろう。

ちなみに過ごしやすさはインターネットカフェを兼ねた豪華客船並だとか。

 

 [25] エンハンス・ウィザードジェム ≪えんはんすうぃざーどじぇむ≫ [アイテム] 【特教】

  ウィザードジェムに記憶された魔力回路を記憶させたまま付与した石を削除させ固定化させたマジック・ジュエル。
源石、オールドジェムとも呼ばれるもので、鐘城学園を卒業させた生徒で学園に残る事を選択したものに配られる魔法の宝石。

強度などは往来の石と同等で無論、所持者しか使用できない。
ディスエイブルでない生徒たちを特別教師にする第一歩の石で才能のある生徒はこの石を手に特別教師への道へと進む。
やがては、魔力回路の精錬を通し、石なくして能力を持つための第一歩ともいえる。
それぞれの石は往来の石に対応した原石とも呼べるものであり、通常は各石担当の一級生徒が認めたものにのみ精錬を許し授ける。
ダイヤモンドは、ブルーダイヤモンド、ルビーは、スタールビー、アズライトは、ラピスラズリ、アンバーは、コーパルアンバー、ジルコンは、バデライトという石に相応。

それぞれ使用されている石は、かつては特別生徒にも配られた事があると言うがその記録は残っていない。

 

 [16] アーティファクト ≪あーてぃふぁくと≫ [アイテム] 【特教】【協】【魔】

  力ある工芸品。神々の神器。
レアマジックアイテム。
通常のマジックアイテムと違い内包する魔力の量が極めて高い。
内包力に沿って種別され、強いランクのアーティファクトほど使用する際の対価が大きく替えのきかないものになるらしい。
逆に、使用しなければなんの対価も必要ないため魔術師によってはコレクターも存在し、時に一種のステータスや財産にもなる。

通常、持ち運びができる大きさまでのものを指し、動かせないような大きなものは【アーク】と呼ばれる。
強度は地上のあらゆるものに耐え壊れる事はないがアーティファクト同士の接触で傷つき壊れる事もある。ただし、その際の二次的魔力の爆発は核爆弾ほどの形になるため使用者も含め最悪な状態に為る。
内包された魔力はそれぞれのアーティファクト毎に回復手段が違う。

 

 [10] ウィザードジェム ≪うぃざーどじぇむ≫ [アイテム] 【特教】【協】

  正式名称は、マジック・マテリアル・ジュエル。
通称、石、ジェムとも呼ばれる鐘城学園で特別生徒たちに配られる魔法の宝石。
本来、魔法石とはひとつの魔法を篭めた石でありそれらは一度使用すればその効果と共に消滅する使い捨ての魔術品である。しかし鐘城で配られている石はその内にマナを呼び出させる特別なオドが篭められており、其れは所有者の魔力回路とリンクする事によりマナを呼び出させる召還具のような役割を持つ。各石にはロッドNOが記されていて(内部に書かれているため通常は確認不可)所有者である生徒個人の回路と直結できるよう製造時に調整される。そのため通常の輝石と違い純度の高い宝石が使用されているのも特徴である。また、石には他の石とのリンクもできる回路が付与されている為、基本となる石を所持後、拡張石でその効果等を個別に強度調整できる多重刻印が施されている。
これにより災害後生まれた人類の持つ潜在能力を容易に引き出す事ができ、一定の素質がある者は安易に魔術師となることができる。

石の作成方法等は不明とされているが各魔法石を担当し管理する役割は生徒会役員に委任されている事から彼女らが作成になにかしらの影響を与えているとも噂される。
不可思議な事に現実として、技術的に極めて高度な工芸品であるこれらの石を鐘城学園では入学審査があるとはいえ安易に手渡すことをしている。

但し、学園を卒業するものからは石を回収し、また石の紛失等に関しては厳しい処罰を学規則として敷いている為、これらが外部に渡ることはまずない。最悪の場合には石は遠隔破壊もでき、場合によっては回収に生徒会が動くこともある。

また、石は極めて強い強度を持ち万能属性以外の攻撃では傷ひとつうけない強度を持つ。例え使用者が灰や消し炭になったとしても石だけはその場に残る事となるだろう。

なお、協会ではこれらの石の事をマテリアルジェムと呼び災害前はエンチャントセクションで研究等が行なわれていた。

現在は、基本石5種に拡張石が5つと為っているが製造直後(20年以上前)は他の石も存在し、学園資料としては、基本石9種に拡張石は12という記述が残されている。

 

 [7] オド ≪おど≫ [魔法用語] 【学】【魔】【協】

  魔力回路を持つものが自らの体内で生成する魔力と呼べるもの。
生物の中で生成される物であり、純粋な生命力と言い換えてもいい。
小源とも称されるように、大源とも称されるマナとは量的規模に圧倒的な開きがある。
通常の魔術師は体内に蓄積しているこちらの魔力を魔術起動に用いている。
オドの使用→マナの変換→しかるべき用途別の能力変換(生徒ならば石を使用)→魔法の実現という形が一般的な手順になる。

 

 [6] 悪魔 ≪あくま≫ [名称] 【学】【魔】【協】

  太古からの息づく神々や妖精、精霊、幽霊、天使、獣、生霊、動物等さまざまな架空世界の住民とも呼べるような存在たちを広く意味する。

肉体を持つもの、持たないもの、魂をもつもの、もたないもの等さまざまであり、人の感情などを生命エネルギーとして存在する。
異世界の精神生命体とも呼べ、寿命を持つ人類と違い永遠に近い寿命を持つ存在。
人の感情を力とし、それを蓄積し拡大する事で力を身につけ世界に影響をもたらす存在となる。
高位の次元にまで力を蓄えた存在はそれぞれの世界(神界)を築き上げ力をくれる存在に加護として力を与える。