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 [60] ナイツグロッサ≪ないつぐろっさ≫ [組織名] 【秘】

  牧場。アウトローの楽園。
シャルロッテ城。
設立はおよそ5年前≪現実時間での2006年≫
魔女として皇族の爵位を持つシャルロッテの元に集った魔女は大魔女の階位の二人。
異能力者としてのアウトロー達を取り込み新宿御苑大森林の中、カトリーヌ牧場跡地に城砦めいた建物を建造し活動を開始。
シャルロッテ自身の実の血縁である姉の管理する鐘城十聖学園に対し中立組織としての旗揚げを主張した。
抱える魔女は元鐘城の魔女で実力は高い。
組織マニフェストとしては、異能力者が安全に暮らせる世界を第一とするために能力を持たない一般人は其の下で働く下層として位置づけている(下層の労働層を虐げる形とは定義していない。むしろ力あるものが保護するという意味合いを含める)
悪魔なども害があるか否かで判断するために管理基準としては千京に近く太平道に似た体制に模倣する。其れは、圧政者に対しての抵抗勢力に近い意味合いを持つ。
この場合の圧政者とは害をなす人、悪魔、異能力者全般を示す。
また、大陸系秘密結社に似た宗教間の複合が見られることと千京に似た色合いを持つために現中国系最大宗教の黒羊とは其の結びつきも高く友好関係に属する。
牧場内には訓練場や研究所等、様々な施設が増築され拡大されている。
戦えるパンダ、白熊が数頭いて、みんなのマスコット。
アウトロー達を指揮する中には、魔女が加護を与える強力な異能力者も存在する。

 

 [21] 苗木 ≪なえぎ≫ [名称] 【秘】【協】

  羊。山羊。
目覚めない能力者。魔力回路保持者。
回路不適合者。
学園に所属する一般生徒。

かれらはみな特別生徒同様に魔力回路を持つ。
ただし、特別生徒のように魔力回路の起動がされていない。
中には兆候が垣間見え、常人の中では優れた身体能力を見せるものもいて、学園ではどういう手段なのかそういったかれらを見極め発見しては入学させている。
学園生活中に回路の起動に目覚めた苗木は特別生徒になる。

協会ではかれら魔力回路を持ちながら起動できない人類を回路不適合者と呼び半端者や未熟児と称せられることも多い。
要因について一番の理由で考えられているのが【ディスエイブル】と常人、【ディスエイブル】同士、【ディスエイブル】と悪魔との間に生まれるケース、次いで、災害後の人体の変化の中に生まれた遺伝逆行ケース。

なお、学園設立当初はかれらのことを苗木、羊と呼び、回路の壊れたものを山羊と呼んだ。
しかし、生徒会執行部の崩御と共にその呼び名は消えいまでは苗木という呼び方だけ残った。
三種の呼び名が存在した当時は、苗木の中で選別された生徒たちだけのクラスと級が存在し擬似的な石を使用しその能力を引き出し鍛錬させていた特別クラスが存在した。
その中でも、苗木のまま特別生徒に劣らない特異能力を身につけた生徒を【錬成生徒】と呼び、開花、強化させた力を制御できなくなり山羊と呼ばれた生徒を【獣の木】と呼んだ。前者は特別生徒以上の力を身につけ卒業する生徒もいたが、後者は人知れず学園の中でその命を散らしていった。
学園の何処かにはかれらの魂を眠らせる場所が存在するという。