ら(8)

 
 
 

 [112] ラフレンシアの民 ≪らふれんしあのたみ≫ [群体名] 【秘】【協】

  古代種の子孫。巫女の一族。
リヴァエイブルの最後の生き残りを指すことが多いが、正確にはマナの制御を分割統治していた九人の巫女である大魔女を指す。
其々が特殊な魔眼とユニーク回路を所有し、滅びゆく最後まで抗戦しマナに制約と大呪を化したと云われる。

 

 [95] リヴァエイブル ≪りヴぁえいぶる≫ [群体名] 【秘】【協】

  魔術師の始祖。古代種。
先住種。
マナを管理していた地球先住族である希少種族を指す言葉。
検証を認知するならば、人類のルーツを変えるような内容の為に協会でおいてもこの分野での研究、認知者は変人、異端呼ばわりされる。
同時に魔女と言う存在の起源になる内容も含む為に、魔女の中でも賛否両論であり様々な解釈がされているミステリールーツ。

ただし、魔女や魔術師の起源が明らかでない為に信憑性が皆無とは言えないのも事実であるために異端、奇抜とは言え協会でも残されている異端分野であり少数ではあるが研究者もいる。

研究記録録によるならば、マナの源である大オースを制御でき擬似世界構築技術に秀で失われし階位七クラス魔法系統ワールドクロニクルを行使していた。
他古代種に比べ圧倒的な優れる力があり魔法文明の先駆者でもあったが、種として繁殖力も弱く其の力が仇となり、滅亡へと繋がる。
他国に比べ国も小さかった為、其の魔法技術の独占を妬まれ、また魔女の数も多かったために其の存在の危険性危惧と個体数の少なさが災いし滅ぼされた。
が、謀略や裏切りと言った虐殺の為か魔力回路を持つ者の中には現人類に対する復讐者としてこの血が転生する者がいるとも伝えられる。
特徴として、魔女の眼を持ち瞳の中に特有の刻印を持ち構築世界の中では特別な親和力を有する。

 

 [89] ラナ・アレーナ ≪らな・あれーな≫ [神名] 【一部秘】

  治癒の女神。
怒らせてはいけない神。ミトラの盟友。
獣族の女神。境界なき癒し手。
大災害後に進行されている古代神のひとり。
ミトラ教のミトラとは其れなりな深い関係にあると伝えられる。
癒し手になる前は暴神であり殺戮を司るとも言われているのは持つ力のひとつに理由がある。
治癒、豊穣、中和、生殺与奪を司る女神。
争いを好まない為に戦うことを嫌うが、治癒という行動を第一としているため 治癒のための戦いならば行うと云われる。
しかし、どのような相手でさえ殺傷は決して行わないというのが絶対戒律として有名。自分を傷つけた相手であろうとも頼まれれば治癒をする。其れが再び自分を傷つけようとする相手でも治癒をするのがこの女神です。
欧州では一部の地域。日本では千葉埼玉に広がる大森林、百獣の王森で信仰されている。

神官はベールで顔を隠す砂漠の民のような衣装が多く聖女の数は不明。
聖女は生命の水で作られる蝶を使役すると伝えられている。

 

 [83] ローゼンタール ≪ろーぜんたーる≫ [団体名] 【魔】【協】【一部秘】

  悪魔殲滅部隊。デーモンハンター。執行人。
大公特別親衛隊。貴族の作った貴族を狩る集団。大公の左腕。
大公の下につくられた特殊部隊。
構成人数は100にも満たないディスエイブルの集団。
主に反乱分子である貴族を狩る為の内部鎮圧部隊である身内。
貴族狩り、悪魔狩りに特秘した武装と訓練を受けたエキスパートであり毒を制するための高毒と言う表現が当てはまる。
軍隊爵位にての階級が存在し佐官以上の力は並の魔術師を凌駕する程だと云われる。
貴族の娘と言われるグレーテル達も此処に分別されるが、其の役目は主に内部監査や監視と言った意味合いを含める。

 

 [71] 錬成生徒 ≪れんせいせいと≫ [名称] 【秘】

  山羊。獣の木。
ガフの羽。
強化回路保持者。

学園設立当時に存在した特殊な生徒。
苗木からの能力開花として選別された生徒たち。
当時、存在していた基本石、拡張石の全ての何れかに回路を覚醒させる事により異能力を持つことの出来る生徒。
担当専任魔女は、当時多くの魔女達がいる中で学園随一の防御能力を持つ錬成の魔女。
積み重ねてきた経験と実力もあってか反対する魔女達もいなく、魔女の下で生徒達は力を付けていった。
当時、初期段階での魔法石も含め存在していたのは、

基本石に、ヘマタイト、カーネリア、ガーネット、ラピスラズリ、
拡張石にアダマンタイト、セレスタイト、マカライト、レッドアンバー、ステアロライト、ジェイド、ペリドット。

魔法石の固定と生徒達の魔力回路の同調が進む中で事故が置き、結果9割近い錬成生徒が死亡すると言う事件が起きる。
責任を糾弾され席を失った魔女は、暴走した錬成生徒と共に自我を忘れたとして学園に反旗を起こしたと認定され囚われる。
魔力回路を破壊し肉体の削除という完全死亡を強いられたが学園側でも命を落とす魔女がでるほどの大惨事であったと云われる。

そして其れが、学園ルネサンス崩壊の序曲を起こす前兆でもあり其の3ヵ月後に遠熾記念会館の事故、其の6ヵ月後に生徒総会崩壊が始まることとなった。
大災害後の人口過多、魔法石の開発時期、安定研究、在籍魔女の入れ替わりと所属、他組織間との魔女による提携政治介入、学園結界の改築等、
多様な実験や研究、目論見、政が全盛期であった学園ルネサンスでもあった背景もあるが、其のための尊い犠牲となった生徒達でもあるのはいわずとしれた事実である。

 

 [69] リング・オブ・ファイブ ≪りんぐおぶふぁいぶ≫ [アイテム] 【魔】【協会】【秘】

  王の指輪。ソロモンの指輪。魔女の指輪。魔術師の指輪。魔王の指輪。
災厄と力の結晶。呪われた聖人の枷。冥王の瞳。
五奏連環魔具。

元はオースの壷と呼ばれるアークの中で発見されたとされる、身につけたならば、あらゆる悪魔を支配し従属できると云われるアーティファクト。
パワーソースである領域は【Energy】【Time】【Matter】【Thought】【Death】の5つであり、世界には5つ存在する。
対応する領域の全ての力を振るうことが出来ると言われているが、其の代償は破滅である【Entropy】の領域の力になる。
ゆえに、此れ以上のハイリスクハイリターンの対価工芸品は類を見ないとされる。
協会のあらゆる賢人、大魔女でさえ其のリスクと危険性の為に手にすることを拒絶する。
かつて其れを手にし最も長く詠歌を謳ったのは、最後の持ち主であると云われるソロモン王。
が、絶対なる魔術王とて最初は善なる目的に使っていたとしても、最後には其の身を滅ぼす因果律を己自身で招く結果になったのは指輪の影響だと伝えられる。
指輪はソロモン王の墓に保管されているのを確認したのが協会であるが其の数は2つと報告されていて、他の3つの指輪は何処にあるのかは記されていない。
指輪の性質の一部は、極めて厄介なものであり、着用者や其の候補者をゆっくりと間違いなく蝕むことである。
これが指輪の魔術として特に設計されたのか、単にその邪悪な起源のためかは不明である。
協会での僅かな報告書の中には、どの指輪にも共通する力として他者の意志を制御し、奴隷にすることができると言う記述があることから強いグレーターギアス(絶対的な強制の魔力)が備わっているとされている。

各指輪は相互的に強い因果関係があり、
一説には、指輪のいくつかは概念武装のアイテムと連動しているものもあるらしいが真意は定かではない。

 

 [45] 竜の精霊アヴァロン ≪りょうのせいれいあぶぁろん≫ [人物名] 【協】【秘】

  竜なる五。聖竜。
真名は不明。
アンブロジウスと契約をする古代の精霊であり悪魔。
種族はアルラウネ同様上位精霊。
力ある精霊で、アンブロジウスの出生、真名を唯一知る存在であり、騎士王に【王者の威光】と呼ばれる、アーティファクトを与えた。
本来の姿は、大きな二翼を持つ真紅の竜と云われる。
円卓の騎士達の持つ聖剣の修復が主な仕事だが、円卓の騎士たちの助言を行なうこともある。
シャーロットをよくからかって遊んでいて、住処である竜の泉からでて街へ出ることもあるとの噂。

 

 [41] 老魔術師アンブロジウス  ≪ろうまじゅつしあんぶろじうす≫ [人物名] 【魔】【協】

  竜の識者。白の魔術師。
本名不明。
白い荘厳なる顎髭を生やした老魔術師。
生まれなどは一切不明とされ、かつては、ミトラ教のバトローニの地位にも居た賢者であり神知者。
黒のウィザードローブは、裏地が白という特別製のもので、竜を従えると伝えられる”ドラゴンランス”の所有者の一人。
12賢者のひとりと称せられ、西方にて、若かしり幼少時代の騎士王を見つけ出し、あらゆる事を教え導いてきた。
騎士王の剣とされる円卓の騎士達の大半も、彼の指示の元、騎士王が出会い召集してきたと云われる。
神官としての瞑想力は、高次元に存在し、予言の元、東方の日本に騎士王を連れてきたのも其の為である。
深く広い人脈と様々な知識を有し、歌と喝采を喜ぶ陽気な一面も兼ね備えている。
協会への厳密な所属はしていないが、名誉魔術師としての席には名を連ねている。

新宿にて騎士王の蔵が作られ、其の平定後は、気ままな隠居生活にも似た日々を謳歌しているらしい。