さ(18)

 
 
 

 [110] 四神塚 ≪ししんづか≫ [地名] 

  英霊塚。四英雄墓地。魂塚。天下四絶のひとり。白城丘。
白い砂地の詰められた中に黒曜石の慰霊碑が置かれ、丘上に建てられている。
大災害後の能力者での悪魔討伐において中心的存在となって伝説的な活躍をした4人の能力者たちのひとり、白皇と呼ばれた英雄の墓標。
四英雄とは、[白皇]織 緋弦、[力王]カイ・ドウゲン 、[幻姫]梦 崩妍、[武神]ゼラ・クーゴウの4人を指し、天下四絶とも呼ばれる。
彼らは大災害後における立役者であり、いずれも彼らなくして今の時代はありえないとも云われる豪傑たちであり、大災害後のどの国、組織においても其の名は知れ渡っている。
魔術協会における四鍵柱が裏の英雄であればこちらは表の英雄たちである。
其の中のひとり、[白皇]織 緋弦は新宿で殉死したと云われこの塚が建てられている。
其の活躍において大公もまた感服し其の魂を安らかに眠らせるための大秘儀を行ったとも云われ、粋選黒曜の墓標は。今もなお静かに鎮座する。
また、一説によれば大公はこの塚に新宿において最も重要なものを共に封印してあるとも云われている。

年に一度、ローゼンタールは尊崇の参拝として赴くのが重要行事となっている。

 

 [109] シャトレー・章樫≪しゃとれーあやかし≫ [建物名] 

  新宿にある古くも30階建ての高層マンション。
10階から上は、エクストラルームとなっており、一室が2階から3階分のスペースを持つ高級マンション。
地下駐車場設備。Wifi完備。ギガネットニャル回線。オラクルプレミアム回線とネット設備も充実している。
セキュリティーは中の中。家賃は10階下と10階上では桁が違う。
一階には24時間営業のセイコーマートとツタヤ00というレンタルショップが入っている。
世界的に有名な日本の探偵である水無月探偵事務所は20階に存在する。


 

 [108] 新宿中央病院≪しんじゅくちゅうおうびょういん≫ [建物名] 【魔】

  メフィスト医院。魔術師メフィストの棟。
大災害後の新宿で最も大きな医院であり信頼性のある総合病院。
地下3階、地上12階からなる病院であり様々な設備を有している。
看護師はいなく白い顔の似たような顔つきの看護婦しかいなくどの看護婦も極めて身体能力が高い。
院長はメフィストと呼ばれる魔術師であり常に白いケープを着用。
死者をも蘇らせると“言われる”高度な医療技術を持ち、主医術と魔術に超絶の技量を誇るが、自らの患者以外には極度に冷徹な彼を、住民は畏敬を込めて「魔界医師」と呼ぶ。
内科や外科など通常医療の他に、心霊療法や魔術など〈新宿〉ならではの分野も扱う。
数え切れないほどの“奇跡”を起こしてきた実績の為、新宿における最大のVIPであり、彼の命を狙う事や、彼の医療行為を妨害する事、彼の患者に害を為す事は新宿最大のタブーとされる。
其の為、ある意味ではこの病院の患者は新宿で最も強固な守りの中にいるともいえる。

 

 [105] 聖杯  ≪せいはい≫ [アイテム] 【秘】

  最古の遺物のひとつ。セブンズキー。万能の杯。
魔術工芸品としての聖杯は3つに分類される。
[小聖杯][大聖杯][黒聖杯]である。

小聖杯とは、
表向きに歴史上に存在していた聖杯を示す。おおよそあらゆる願いを叶えられるほどの魔力が満ち溢れたモノ。
其の根本たる魔力とは、脱落したサーヴァントの魂に他ならない。
魔術協会で行われる聖杯戦争においてサーヴァントが脱落していく過程こそが聖杯降霊の儀式の意味合いであり、戦いが佳境にはいると形を持ち始め其の世界に構成されていく。
勝利するものを除くほかの参戦者を排除して降霊した聖杯こそが「願望機」としての完成品であり、優勝賞品である血肉と魂の糧の行きつくものになる。
本来は根源に通じる孔を開ける手段として、サーヴァントの魂を一時的に留めておく器。
「座」に帰ってゆこうとするサーヴァントを一気に解放することにより極大の孔を開ける。小聖杯が持っているのは、その孔を暫く固定しておくための機能である。
其のために必要なのは基本で「七騎」分の魂が最も生成を安定させる条件になる。「願望機」としての機能であれば六騎で事足りるが、真に根源に至ろうとするならば、最後の勝者は令呪をもって自身のサーヴァントを自害させねばならない。
霊体を降臨させるための器であるため、形はどんなものでもよい。金属の鍋だろうが、作り物の水筒であろうが、はたまた生命であってもその是非を問わない。
世界には其の要素たる杯はいくつかあるがそれらは無使用という形になる。
注意すべきは単体ではただの材料触媒ということ。上記のような儀式を行い形を生成し杯の中の水を作る過程が必要となる。杯自体はホットケーキの素と思えばいい。

大聖杯とは、
其の内部に擁するオドを聖杯降霊に適した霊地に整えていく機能を持つ、超抜級の魔術炉心。
単体で完成されたものであり、周囲のマナを吸い上げ、サーヴァントを召喚するのに充分な魔力を蓄える。聖杯降霊の時期が近づくと「聖杯の意思」によってマスターに相応しい人物に令呪を授け、聖杯戦争という儀式を開始する。
また、召喚されたサーヴァントが一勢力に統一されてしまった場合を想定し、それらのサーヴァントに対抗するために追加でエクストラサーヴァントを召喚する予備システムが組み込まれている。
だがこのシステムはあくまで緊急の措置であり、発動した場合は霊脈そのものが枯渇する可能性もある。
完成体であるがためにサーヴントだけにとどまらず小聖杯を生み出す力も備えている。
生み出された小聖杯は個体として繋がってはいるものの別物に当たり、小聖杯破壊されようとも大聖杯さえ無事ならば、器が用意される限り何度でも聖杯降霊儀式は執り行える。
過去に現界したことは一度しかなく其処からの小聖杯を受け継いているのが騎士王の倉の王と云われる。

黒聖杯とは、
大聖杯により生まれたが不十分な形として生成された小聖杯を意味する。
いわば欠陥品であり失敗作ではあるが大聖杯の力を歪んだ力として持っており使用者に破滅をもたらすと云われる。
小聖杯との区別はほぼできない厄介なもので性質も表立っては小聖杯と酷似している闇の聖杯である。
魔術協会においては堕ちた聖杯、汚された聖杯を指す言葉としても使われる。

 

 [100] ソウルジェム ≪そうるじぇむ≫ [アイテム] 【秘】【協】

  魂石。大魔術構成石。最高級媒体のひとつ。石版の触媒の其の弐。魔女の心。12のジェミニ。
魔法石のひとつ、マテリアルジェムに分類されるが、正確には違う。
何故ならば此れは原石である状態から魔力を持っている天然自然物になるからである。
この石を使用できるものは魔女でも限られている。
石の力を使用できる魔女は特別なユニーク回路を持つ魔女でかつ魔女を超えたものでなければならないという定義がある。
其の為に普通の魔女が手にしても本来の使用価値ほどの価値ではなくなる。
其れでも大魔術構成の媒体としては高価な触媒になる。
本来の使い方は、ユニーク回路を使用する魔女へのハンディキャップの穏和とペナルティの回復だと云われる。
強く強力で特殊なユニーク回路は使用する魔女自体の身体や精神を蝕む。其の蝕む状態の回復アイテムとして使用される為に
ある種特別な魔女達の間では高価な取引アイテムとなる。

光に一角度から翳すことにより魔術紋様が透かして見えるものがアーキジェム(原型)とされオリジナルに近く80%以上の高密マナを凝縮している。
其れ以下のマナ凝縮率の石はシャドウジェム(影型)と呼ばれるいわば劣化石である。

アーキジェムもしくは其れに近いシャドウジェム(60%を超える密度のもの)は一種特別な存在になる。
本来、ソウルジェム内部のマナはオドの凝縮した特別なマナでありこのマナはあらゆる可能性になりえる力の為アド(ゼロ)と呼ばれる。
このゼロが内包するソウルジェムは何故か初期性質が違う形で存在しているがゼロの密度の高いものは周囲事象に変化を齎すことが判明している。
特に其の影響力は生物に強い影響を与える。正確には生物の持つセフィロトに影響を与えると云われる。
セフィロトとは生命の根源構成であり、此れが変化するという事は存在そのものが変化するという事である。
これらの影響力からソウルジェムは地球外鉱石とも似ている。

発見される場所はカースバインドなどが多いが他の場所でも発見されることがある為法則性は不明。
宝石そのものが見つかる場合が多いが何かしらのアイテムに付随して見つかることも多い謎多きアイテム。
現存で確認されている種類分類は12。
各オリジナルのアーキジェムの所在、確認は不明。
オリジナルは其々形状が違っていると云われる。
【判明している12】
ネクロマギカ(屍の血漿)
グリーフシード(災いの種)
グリモアハート(聖典の心臓)
クロスブラッド(混在の血体)
ピュアオーダー(純白の秩序)
レスカファフナー(理想の蒼穹)
ケイオスバーナー(滅却の混沌)
ペインアップル(禁忌の林檎)
ギアホライゾン(銀の天涯)
グリムサイクロプス(天壌劫鬼)
ゲートフラグメント(断章の門)
コディセギアス(大律の覇王)

 

 [88] ジューダスユニット ≪じゅーだすゆにっと≫ [アイテム] 【魔】【協】【一部秘】

  アークサイン。負の第一種概念武装。
世界に6つ存在する。
別名ユダの欠片と呼ばれる力の強いランクトップの魔王クラスの魂と呼ばれる特別な魔力回路を指す。
持つ者の魔力を魂レベルでの根本から引き上げることができるが、魔女でさえ手にすることはできない代物。
其の由来は、回路は心臓其の物であり魔女の肉体でさえ其の反作用には耐えらないと云われている為である。
なお、協会には全部で9つという記載だが6つというのが定説になっている。
生体に移植不可能だと云われる負と死の領域の魔力回路。

 

 [78] ジョセフ・カーウィン≪じょせふ・かーうぃん≫ [人物名] 

  22年ほど前に夜城大公の元に契約魔術師として登録。
登録時の出自目録は以下の通り。

年齢:28
出身:アメリカ、マサチューセッツ州セーレム村(ダンヴァース)
家族:妻:イライザ・T・ティリンガスト

特殊な死者の灰が詰まった香膏壷(レキュトス)を持ち死霊術(ネクロマンシー)を得意とする魔術師。
4年後、術の実験にバラミス子爵領内ポータクシット農場を使用していた犯行が明るみになり、身柄拘束後暴虐の迷牢へと牢獄される。
余罪は魔導書『門の創造』の窃盗。
其の後、2年後に脱獄にて消息不明。

 

 [73] 聖女ミトラ ≪せいじょみとら≫ [人物名] 【一部秘】

  聖ミトラ。神聖ミトラ。
女神になった聖女。
大災害後にひとつとして確立し、往来のキリスト教をも超えた勢力に発展した宗教の象徴。
ひとりの聖女が女神となり信仰の基礎となっているものの其の聖女の出生や経緯は不明な点が多い。

まず出生はキリスト教のイエス同様にミトラ教の聖典にもなんら触れられていない。
ただし、どの聖女も聖ミトラの事を話す際に、かつてはひとりの少女であったとだけ告げている。
このことからもミトラの聖女たちは聖典に書かれていない数多くのことを知っている可能性があり名前もまた生来の名前なのかも不明になる。
家族や兄弟姉妹はいたのだろうか。
此れについては天涯孤独という記載が幾つかの聖典に書かれている為に其れが通例となっている。
聖ミトラはひとりの少女であった際にキリストが洗礼者ヨハネにあったかのようにひとりの魔女に出会っている。
其れが洗礼の魔女とされる大魔女ダリアである。
このダリアに関しては幾つかの諸説が存在するが、最も推察評価が高いのがルカ福音書7章における罪の女マグダレーネ・マリアであるという説になる。
ダリアは聖ミトラと接触する際にミトラを聖女にするために7つの試練というものを課している。
そして数ヶ月の間、ミトラを聖女にするために行動を共にしている。
7つの試練の中でミトラは後の旅で使用する9つの聖具を手にすることとなる。
それらはどれをとっても強い概念武装でありミトラが生涯身につけることになるものを示している。
傲慢なる破光
虚飾たる聖声
嫉妬の架魂
憤怒の鉄脚
怠惰なる双瞳
憂鬱たる魔力
強欲の魔舌
暴食なる内胞
色欲の体躯
其々が八つの枢要罪を示す言葉で体現されるそれらがどのような聖具なのかの詳細はわからない。
ダリアが与えたこれらをすべて使いこなす事のできたミトラは晴れて聖女となりダリアの元を離れ、9つの世界を旅することになる。
この世界とは現世を示さず、現世を中心とする精霊界や神界、魔界を示す。
ミトラはそれらのひとつひとつで神としての力や友を得、最終的には女神ミトラとなる。
このミトラの大冒険記となる内容を記しているものを聖女界律の書(ダリア5書)と呼ばれる。
ダリア5書は北欧ミトラ大聖堂に保管されておりそれらを閲覧できるのはミトラの聖女だけとされているため、ミトラ信者は各聖女達が告げる内容からしかそれらを知る術は存在しない。
また、本来のダリア書は6つ存在したが(レビス背刻記と呼ばれる書がはいる)この6つ目の書は行方不明とされている。
其の内容を知るものは初代ミトラの聖女であり大聖女たる聖女唯ひとりと伝えられる。

余談だが、ミトラ教で十字架が用いられるのは、聖ミトラの聖具にもある嫉妬の架魂という聖具によりミトラは光の十字印を使用したとされ十字架の影を持つと伝えられる。
其の為に十字架=ミトラの力とされている為である。
なお、十字架はミトラ大聖堂で寄付という形で購入できる。
首からぶら下げたりする小さなもので、3GP
大き目の両手で握れるものが7GP
其れより特別な各聖女の名前の刻まれたものが13GP。

 

 [67] 使徒の兵装≪しとのへいそう≫ [アイテム] 【秘】【一部特教】

  鐘城の宝具。
鐘城十聖学園の魔女が持つ概念武装を指すが、其れを持つ魔女は限られている。
他組織機関と渡りあうために、理事長が与えた鐘城の魔女の為の第一種概念武装。
本来は二十四の瞳と呼ばれる魔女たちの中の十二人が持つと言われた事から使徒の兵装と呼ばれた。
生徒総会崩壊時に全ての兵装は解かれ、其の一部は学園結界のコアブロックとされ利用されている。
現在、其の所有が確認されて所持しているのは3名の魔女。
鐘城の持つ【ヘカーテの奏剣】、神威の持つ【アダムの操兵】、朝霧の持つ【アベルの瞳】になる。
残りの8つの内4つは結界のシステムに使用され、残り4つは行方不明。
最後に使用が確認されたのも、旧執行部の騒乱時になる。
なお、実際に使用され目撃が記録されているのは、【エリシャの槍】、【アブラハムの霊鎖】、【エレミアの神雷】の3つ。
当時の使用者は、黒の魔女、純白の魔女、策茗の魔女だが何れも現在は其の所有権をフロイラインにより解除されている。

 

 [61] ソロモンの悪魔 ≪そろもんのあくま≫ [群体名] 【協】【秘】【魔】

  ソロモン72柱。
イスラエル王国の第三代の王であるソロモン王が封じたとされる72人の悪魔。
ソロモンの霊。ソロモンの七十二人の悪魔。72の魔王。

≪記載悪魔≫
1. バアル 2. アガレス 3. ウァサゴ 4. ガミジン 5. マルバス 6. ウァレフォル
7. アモン 8. バルバトス 9. パイモン 10. ブエル 11. グシオン 12. シトリー
13. ベレト 14. レラジェ 15. エリゴス 16. ゼパル 17. ボティス 18. バティン
19. サレオス 20. プルソン 21. モラクス 22. イポス 23. アイム 24. ナベリウス
25. グラシャ=ラボラス 26. ブネ 27. ロノウェ 28. ベリト 29. アスタロト 30. フォルネウス
31. フォラス 32. アスモデウス 33. ガープ 34. フルフル 35. マルコシアス 36. ストラス
37. フェニックス 38. ハルファス 39. マルファス 40. ラウム 41. フォカロル 42. ウェパル
43. サブナック 44. シャックス 45. ヴィネ 46. ビフロンス 47. ウヴァル 48. ハーゲンティ
49. クロケル 50. フルカス 51. バラム 52. アロケル 53. カイム 54. ムルムル
55. オロバス 56. グレモリー 57. オセ 58. アミー 59. オリアス 60. ウァプラ
61. ザガン 62. ウァラク 63. アンドラス 64. フラウロス 65. アンドレアルフス 66. キマリス
67. アムドゥスキアス 68. ベリアル 69. デカラビア 70. セーレ71. ダンタリオン 72. アンドロマリウス

≪爵位とカテゴリー≫
■王
バエル/バアル、パイモン、ベレト、プルソン、アスモダイ/アスモデウス
ヴィネ、バラム、ザガン、ベリアル
■君主
ウィサゴ、シトリー、イポス、ガープ、ストラス
オロバス、セーレ
■公爵
アレガス、ウァレフォル、バルバトス、グシオン、エリゴス、ゼパス、バティン
サレオス、アイム、ブネ、ベリト、アスタロト/アスタロス、フォカロル
ウェパル、ウヴァル、クロセル、アロケル、ムルムル
グレモリー、ウァプラ、フラウロス、アムドゥスキアス、ダンタリオン
■侯爵
ガミジン、アモン、レラジェ、ナベリウス、ロノウェ、フォルネウス
マルコシアス/マルコキアス、フェネクス、サブナック、シャックス、オリアス
アンドラス、アンドレアルフス、キマリス、デカラビア
■伯爵
ボティス、モラクス、グラシャ=ラボラス/グラシャラボラス、フルフル
ハルファス、ラウム、ビフロンス、アンドロマリウス
■騎士
フルカス
■総裁
マルバス、ブエル、ボティス、フォラス、マルファス
ハーゲンティ、カイム、オセ、アミー/アミィ、ヴォラク

召喚するには、特別な手順が必要とされ通常の召還よりは儀式召還が必要とされる。
中でも必要不可決なのが、香料、ペンタグラム、ヘキサグラム、ソロモン王に干与する触媒の4種。
対価は悪魔の爵位によって代わり、悪魔が現世に身体を維持できるかは集められたマナに準ずる。
また、王の爵位を持つ悪魔を召還するためには別途強力な儀式触媒が必要になる。
大災害後では東京都内を含む近郊の随所で其の名を聞くことも多いが、最も多く活動しているのが上野方面と云われる。

協会で確認されている存在として非公開告知されているのが、オセ、ベリト、エリゴス、カイム、アモン、フルカス。

 

 [58] ≪石化の魔眼≫ [名称] 【魔】【協】

  魔眼のひとつ。
ゴルゴーンアイズ。エレキュラの瞳。
石杭。キュベレ。

先天的な能力によってのみの力であり、魔術によって再現する事は出来ない魔眼のひとつ。
裸眼で目視もしくは接触等の対象との因果律を構成すれば即座に石化という事象を発生させる力。
伝説のように「目を合わせなければ効果はない」ということはなく、あくまでも因果律を共有させればいい。引出される事象率は高く、例え抵抗されたとしても対象の生体回路に支障を起こす副次作用がある強力な魔眼。

 

 [43] 隻腕のクラスファトラ ≪せきわんのくらすふぁとら≫ [人物名] 

  本名不明。
騎士王配下の円卓の騎士の一人。
竜退治の際、左腕部と左目を失い、其の後遺症として、左腕、左目が義腕、義手、義眼であり腕部は特殊な鋼鉄の腕と為っている。
紅い刀身のフランベルジュを聖剣として使用する背丈のある男性。
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力を持つ勇猛な騎士。
感情の起伏があまり見られないが、無口なわけではなく、酒が好物のため、酒が入ると普段よりもかなり話す。
騎士らしくフルスーツアーマのプレート装備。

 

 [42] 財務官シャーロット  ≪ざいむかんしゃーろっと≫ [人物名] 

  マネーメイデン。歩く貯金箱。総合幹事長。
アンブロジウスの弟子にして、騎士王の蔵の財務官である魔女であり神官。
大災害後の焼け荒野の下、アンブロジウスに拾われ育てられた。
鑑定の魔具としてはアーティファクト級と呼ばれる”ルキフグスの眼鏡”を常時着用している。
騎士王、円卓の騎士等の所持するすべての財政と魔具を管理し、領地内の財政も一手に賄っている豪腕経理士。
魔術の腕は、いまだ勉強中で武具としてフレイルを扱い、其の腕前は剣の担い手よりも長けている。
内部に金銀財宝を敷き詰めているように見える特殊な陣地を作り上げる魔術付与空間能力作成が得意であり、
自慢のこの陣地である空間結界は、強欲な者に対して心理的な誘引作用がある。

 

 [37] シュトレゴイカバール ≪しゅとれいごいかばーる≫ 【地名】 【魔】

  魔女の村。黒の村。
蛇の背骨の陽の当たらない森林の中にあるが地図上には記されていない。
もみによく似た木が生い茂る山の中に存在する廃村。
村の大きさは原始的な集落にして約50余りの数で、大きくはない。中心には井戸があり、井戸には蓋がかけられているものの蓋は石でできていて魔法的な封印が施されている。
村から見える、村はずれの山に面した崖の斜面の向こう、樹木の生い茂る台地の中の切り開かれた場所には、八角形をした黒い石碑が置かれている。
石碑の高さは約5m、差し渡し45cm程。石碑には解読できない文字の様なものが彫りこまれている。
村の入り口から井戸までは約150m、井戸から村はずれまでは約200m、村はずれから山道を登り石碑までは約400m。

 

 [35] セイレムの霧の平原 ≪せいれむのきりのへいげん≫ 【地名】 【魔】

  セイレム平原。霧の平原。魔女の平原。
常に濃い独特の霧が立ち込めている平原。
廃都アルカディアと蛇王の背骨の間に存在する場所であり、名は、ヘブライ語のシャローム(Shalom、平和)に由来して名付けられた。
アルカディアが栄えていた際の神器の力で作り出された、魔力を秘めた霧は、蛇王の背骨からのあらゆる悪魔からの侵入を防いだと云われている。
其の名残か、今でも深い霧は平原に存在していて現在も蛇王の背骨からの悪魔の侵入を妨げていると信じられている。
廃都に近い丘の上には、当時、最大の罪人として知られる大魔女キャロルを絞首刑にした首吊りの丘(キャロル・ヒル)が存在する。
アルカディアから平原までは、徒歩で約2時間。キャロルヒルまでは平原から約30分。

 

 [13] 生徒会 ≪せいとかい≫ [組織名] 【秘】

  特別一級生徒の住処、常駐場所。
学園の何処かに存在する場所(本校舎一階奥が怪しいとの噂)。
小さな中庭の付属する小さな三階建ての建物らしい。
鐘城学園所属の一級生徒たちが所属する団体であり代表生徒による自発的、自治的な組織。
学園内行事の議決機関を持ち、基本的な事項の承認、予算・決算の議決、生徒会規約の改廃などを行う。
顧問教員は理事長代理として学園長が行う。
かつては生徒総会と執行部の二つに分かれていた(設立当初)が現在執行部は存在しない。

所属する一級生徒はいずれも【色】を称えた魔女たち。
現在の生徒会は二期生であり一期からの継続生徒も存在する。

【色】を受け継いでいるのが【黒】、【蒼】、【銀】
【継続色】が【緋色】
【新色】となって存在しているのが【亜麻色】、【金】、【翡翠】
席を引いた【色】が【純白】、【鐘城】、【銀彗】、【黒燿】
抹消済みなのが【糺紫】、【灼鐐】、【浅葱】
処分済みなのが【葉曄】、【雲影】、【明星】
なお、過去の学園名簿、卒業アルバム等にもこれらの情報は記載されていない。

 

 [8] 属性 ≪属性≫ [魔法用語] 【学】【魔】【協】

  力としての属性。
基礎として、「地水火風」の四大元素。
治癒である特別性を示す他元素の影響を受けない「無」。
基礎である四大元素を強くした上位元素と続く。

世界のすべての力は属性によって支配され、悪魔もまた属性による力を使う。
中には複数の属性を融合させた属性も存在する。
最も強い属性が「万能」でありこれは文字通り世界律の魔力の元に近い純粋なマナに近い力であり他属性の影響を「無」以上にうけない純粋な力である。

 

 [4] 爵位 ≪しゃくい≫ [名称] 【協】【魔】

  ウィザード以上の地位を持つ魔術師の階級を示す言葉。
下から、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵、大公と称され、概ね所有する異界の広さや数により認定される。
実質、力量というより自己意識の高い高位の魔術師たちの喧騒を起こさせないためだけの名称であるが、ひとつのステータスとして重要視する魔術師は多かった

ため、階級提示は有効な規定と言われる。
実際の力は、極めた事象の数により決定され、冠る事象が多いほど強大な魔力を所持している。

なお、王族階級だけは特殊でそれらは別枠として用意された。王族には、大公以下の爵位を束ねるという意味での特別な爵位として、王子、王女、皇子、皇女、皇帝が存在する。
また、王族からの使者として枢機卿の爵位があり王族は所謂信仰対象にもなりうる接触不可侵、攻撃不可侵という力が存在しているのが特徴になる。