ま(18)

 
 
 

 [93] 未来視 ≪みらいし≫ [魔法用語] 【魔】【協】

  白の眼。ヨハネの瞳。
未来視は【予測】【測定】【予言】【因定】の4つに分類される。
【予測】は起き得る未来の可能性を映像に視る能力。
本来は棄ててしまう情報を記録し、結果を導き出す高度な情報処理。将来発生するであろう事象を思考により導き出すこと。
【測定】は現実の要素を測定、数値を埋めて自分の見た風景の中で限定的に実現させる能力。
視ている風景の中で確定した未来を作ってしまう、変えることの出来ない未来視。自らの行動の積み重ねにより望んだ結果を現出させること。
【予言】と【因定】、此のふたつがレアスキルと認定され、【測定】【予言】【因定】の3種は強い魔眼の一種として分類される。
この3つは原則的には魔術能力と見なされるが協会統計では【測定】はサイオニクス能力者(超能力者)に多い素質であるという例も存在する。
【測定】以上の能力は、因果や事象そのものへ影響を与え、魔力強度は【測定】<【予言】<<【因定】になる。
協会統計禄では、【予言】以上の魔眼の能力者の例は存在しない。

 

 [90] マナ・ジェネレーター  ≪まな・じぇねれーたー≫ [アイテム] 【秘】

  柱。人工神。魔女柱。世界の柱。
マナには様々な種類があり、其の中でも特殊なひとつとしてマナプラントと呼ばれるものが存在する。
往来其れは世界規模な空間や異界を形成するのには絶対不可欠なものであるが、時に壊れかけの異界などを修復する場合に設置されるケースもある。
核は世界に必要なものを形成する力があり世界其の物だとも言え、エネルギー、物質、次元、時空間や構築、崩壊、概念、因果率の改変、崩壊、構築が可能と言われる。上質な核は、加え時間軸や平行宇宙に事象の変化をもたらすとも伝えられる禁忌の魔導技術である。
取扱い、必要な触媒と全てが貴重かつ繊細に注意しなければいけないものだが核に使うマナを持つ触媒には魔女や其れに近いナニカが使われることが多い。其れはひとえに神のようなものであったり聖獣のようなものであったりともするが現実的には魔女という存在が最も遭遇する確率が高いものなので選択される。また魔女の状態は必ずしも五体満足でなくとも触媒になりえると言う部分が重要視されている。
経緯として、核には自己犠牲が前提とされ、生前退位や自死は許されず、形成する世界をひたすら求め守ることを必要とされる。
此れに僅かでも心揺らぐことがあれば形成される世界が崩壊へと変化していく。
また、生成活動が核自体の疲労などにより暴走すると、プラント自身がショック状態を引き起こしたり、生産された熱や重力エネルギーにより大災害が発生したりすることもある。他にも疲弊が進むと「災厄化」を起こし「死ぬ」こともある。
これを利用して、疲弊して生産の望めなくなったプラントに対して強制的に暴走状態を引き起こして特定のモノを大生産させる「ワルプルギスの夜」と呼ばれる技術も存在する。
上記のような扱いにくさも有りながら、此の個人一人が世界そのものを背負うという其の重圧と人柱を連想させるような残酷なシステムにより意思のない状態での魔女の核利用も研究され実際にそのような形で作られた疑似世界があることも協会は認知している。
マナプラントは通常エンブリオと呼ばれる卵で言う殻の役割を持つ核で覆われているが此れが壊れると中の魔力であるモノが排出する形になる。
この生物のような状態は極めて強い防御力を持っているがほんの僅かでもダメージが入ると其れは核融合の数倍に匹敵するマナ爆発を起こし先ず例外なく存在する世界其の物を消滅させる。規模によっては平行世界にもその被害は及ぶ。
殻を無くした状態での取り扱いは難しく、其の処理は意志ある核になりうる存在が其の魔力其のものを取り込み核になることを容認する移行が最も確実とされる。
もしくはアーティファクトに近い物質ならば一時的に保管、保存の移行も可能。

 

 [72] ミトラの聖印 ≪みとらのせいいん≫ [アイテム] 【一部秘】

  ホーリシンボル。証。ユダの証。聖女の証。猟犬の手形。

シンボルマークとして、十字に草の冠の重なったもの、草の冠に三つ葉のどちらかになる。
主にカトリック教会で使用されていたような掌に収まる程度の小さな銀の十字架が主流。
護符や守りのようなものとして首から鎖を通し身につける者もいれば、大き目の物を布地に包み持ち歩くものも居る。
ミトラ信者であるタリフとしても使用でき、中には絵が十字になっている短剣なども存在し、在籍聖女其れぞれにちなんだ聖名の刻印されているものもある。
其々の聖名は、ルルドの使女が≪Bernadette≫、セトの使女が≪Setesh≫、アッカドの使女が≪Asshur≫

特殊なケースとしては、聖刻印として手首や甲に其のシンボルマークである十字架を持つケースもある。
聖刻印はミトラ大聖堂にて望めば、調印されるが其れは消えることのないものとなるために相応の覚悟と決意が必要。
更に特殊なものとしては、武装聖印と位置づけされるものがあるがそれらは、ミトラの暗部【ユダの猟犬】の証だけに許される加護的なものになる。

なお、ミトラの聖女であるミトレア、カトレアは大きな聖刻印が身体の一部の部位に大きく施されていて、聖印自体に強い加護の力がある。

 

 [70] 魔人 ≪まじん≫ [群体名] 【魔】【協会】

  悪魔人。合体者。化身者。
ディアノクス。

悪魔化(デモライズ)することのできるディスエイブルを指す言葉。
悪魔化には極めて特殊な儀式魔術が必要であり、力のある魔女なり魔術師の後ろ盾である加護が必要とされる。
此れは、召還儀式によって呼び出した悪魔を被験者の身体に融合する必要があるからであり、魂の保護、魔力回路の改竄、被験者の高い精神力が必須になるためである。
成功した場合、融合した悪魔の力を本来の魔力回路に加えられるので基礎魔力や能力の劇的な向上を得られるが代償としての対価も高い。
通常は、精神力の一時的強化と魂の加護の為に魔女の加護を使用して硬膜と呼ばれる障壁を生成する手順が一般的であり最も成功率が高いと云われる。
難点は、魔女の加護を使用すると言う時点で魔女の信頼と共感が必要とされる点、魔女側の対価も高く其れを行うとする魔女も少ないことになる。
逆に魔術師を介する場合は、被験者の精神力や力が最も成功率に左右する。
儀式装置等の設備で代用する場合も成功率を高めることが可能。
力の派生は、完成体(イニシレイト)としては二種に分別され融合する悪魔の数により分類されるが悪魔の融合を女性ならば子宮からの受胎により行っていく形なども存在する。
完成体の融合数としては、一種の悪魔ないし二種の悪魔の融合までの結果が確認されているが此れは人の耐えられる精神の限界であるとされ、後者の方が成功率は極めて引くい。
一種の悪魔との融合を二重化身者≪デュエルインクルード≫、二種の悪魔との融合を三重化身者≪キメラインクルード≫と呼ぶ。
魔力的な強さで言えば、前者は通常のディスエイブルの約1.2倍〜3倍、後者は3倍〜5倍と言われ、融合する悪魔の種族大種に左右される。
他の特徴として、悪魔化した場合、取り込んだ悪魔の形状が部位的に出る形となり、場合によっては巨大化等も加わる。
属性相性も融合した悪魔の特徴が出る形になり、人化の状態でも悪魔特有の魔力や体臭等を隠し切れない場合も多い。
明確な弱点として悪魔としての接合部位である場所≪アンタレス≫が身体の部位に存在する形になる。
ただし、この接合点は0.1ミリにもみたらない点なので其処を見つけ出すことは極めて難しく実践上弱点としては捉えられていない。
万が一にでもアンタレスを確実に突く事が出来れば、魔力回路の変調を起こし拡張回路オーバーヒートが発生し悪魔化が強制解除される。
此れは時に悪魔化した者を救う形だと云われるが正確にはそうではなくアンタレスを突かれた者の末路は廃人か死の二択しかない。
アンタレスを突かれた際に魔力回路は完全に壊れ、脳の一部、魂の一部、身体の一部を対価として失うためであり魔力を保持できない身体になる。

また、先天性的に悪魔化できるディスエイブルも存在しディアノクスと呼ぶ。
ディアノクスは、血と魔力回路に悪魔の血が混在しており此れは計画的に悪魔化される前提での出産か悪魔に陵辱された魔術師からしか生まれる事はない。
完成体の悪魔人に比較すれば魔力強度は低いものの人化の安定性に優れ対価対象も少ないのが特徴になるが、其の個体数はディスエイブルの中でも希少種と呼べるだろう。

 

 [64] 模倣概念武装 ≪もほうがいねんぶそう≫ [アイテム] 【魔】【協会】

  セカンドアーク。擬似アーティファクト。
偽宝具。汎用聖具。
上野地区で作られている擬似アーティファクトクラスのマジックアイテムの総称。
協会では、【フェイク・マテリアル】と呼ばれる。
主に準○○製という肩書きで作られている。
マジックアイテムの中に擬似人格に似た自動構成認識自我を取り込み魔術的にインテリジェンス・アイテムとしてある。
其の為に形状変化や状況に応じての属性対応などが可能となる逸品であるために通常のマジックアイテムとは格の違うアイテムになる。
通常の使用は、しかるべき所有者のみとなるが例外的に借り受けるという形で他者でも使用は可能。
ただし、其の場合は本来の能力の1割程度しか使用できなくなるが其れでも通常のアイテムよりは遥かに強力なアイテムに分類される。

 

 [63] 魔女 ≪まじょ≫ [群体名] 【特教】【学】※一部【魔】【協】

  力を持つ異能力者。
独特の瞳の色を持つ者達。黄金の鯨。
魔力回路の特異な人種。全身触媒。

厳密に言えば男性でも魔女という総称で言葉にされることがあるが男性の場合は悪魔憑きと呼ばれる場合が多い。
一般的に魔術の浸透している団体や世界の中では、緋色及び魔眼を持つ強い魔力を持つ女性の総称。
10代の少女特有の成長期が魔力回路のピークを迎えるために其の年代で身体の発育を停止させているものが多いのも特徴。
ディスエイブルとは違う、特異な人種とも言える。

魔女の所属する場所として最も多いのが協会であり、次が大きな勢力組織になり魔女の数が其のままの武力となる事もある。
ミトラの聖女、黒羊の具現者、乙女天神の九十九乙女等に次いで多くの魔女を有しているのが二十四の瞳と呼ばれる魔女の在籍する日本の鐘城十聖学園になる。
各組織に属していても中立という立場を貫く協会にも登録をしている所謂二重登録の魔女も多い。
独特の思想を持つ魔女達との広壮論議は協会内でも多く、魔女同士の争いや戦闘も起こりやすい為に古い魔術師達との喧騒で協会から追放される魔女も後を絶たない。
協会では、魔女専門の排除機関である執行機関も存在するほどになっている。
また、協会に保護という名目で確保され研究材料にされる魔女も少なくはなく死体の状態でも一部の器官だけでも高額な対価などで取引される生きる鯨状態とも云える。

 

 [53] 深堂の絵 ≪みどうのえ≫ [アイテム] 【秘】

  初代美術部部長である深堂彩架の作品。
魔術絵画。
風景よりも人物。美術部員や生徒たちなど人物画が多い。
画風は、光と変化の質感、透明感を重視した形で、オーギュスト・ルノワールのような作品が多い。
主な展示室は、彩香園と呼ばれる旧講堂に飾られている。
其処には、部員、学園生徒たちの生き生きとした姿の作品が今なお置かれているだろう。
代表作品で有名なものには、学園所属の魔女たちを描いたものもあり、学園長室前の肖像画も彼女の作品である。
魔女を含む肖像画は何れも、モチーフの魔女と様式化された装飾の組み合わせに描かれているのも特徴的。
また、未発表の作品なども多く存在する。

代表作品:
大魔女フロイライン(学園長の肖像画)
銀を纏う魔女(銀の魔女の肖像画)
庭園彩華(葉曄の魔女、雲影の魔女、園芸部員たちの温室での作業風景)
彩香園(雑談に花咲く美術部員たちの光景)
魔女園(生活環境部の部員たちの日常の光景)
標の苗木(一女生徒の肖像画)
錬成園(第一期練成生徒たちの卒業式の光景)
母なる鐘城の主(理事長の肖像画)※未発表作品
瞳の四騎士(S級生徒4名の肖像画)※未発表作品
騎士の瞳(騎王の魔女の肖像画)

 

 [52] 魔由里 ≪まゆり≫ [人物名] 【協】【秘】

  銀の魔女。銀の神祖。前銀の魔女。

銀の刻糸と呼ばれる封印術によりさまざまな封印を得意とするシール・キャスター(封印師)。
学園設立時から契約をしていた魔女たちではないものの、中途契約魔女としては力ある魔女のひとり。
協会の魔女言聞録にも名を連ねていることから東洋における大魔女のひとりと云われ、ゲートキーパー(門の守護者)としての爵位を持つ。
S級魔女の列席に連なる力を持つが席任命を拒否し、学園管理には関わらないとするものの生徒総会発足には銀の魔女として席着任を受け持つ。
着任背景には前黒の魔女の影響が高く、黒の魔女の補佐のための着任と云われていた。
学園内では銀の魔女の支配領域≪銀の神殿≫を筆頭にいつくかの領域を所持。
学園内最終履歴録には、旧執行部の騒乱により明星の魔女の封印に参加し命を落としたと記述されるものの遺体の発見はされていない。

現銀の魔女とは邂逅した当日に冠を譲ったと言う。
理事長在住の際に当時、身を寄せていた雲影の魔女と出会い其処にも深い親睦があった。

 

 [47] 正陰≪まさかげ≫ [人物名] 

  黒い作務衣を纏う隻眼独角片足の鬼。
額に天にと向かって生えた一本の角。隻眼に刀の鍔を当て眼帯とし、残る瞳は金色に燃えている。
赤銅色の肌に、厳しい顔つきは人間なら壮年に相応し、豊かな白髪は無造作に後ろに纏められている。
背丈は鬼の男子の平均をやや下回るが、年齢を考えれば妥当とも言え引き締まった体躯を持つ。
右目と右足が無く、移動する時は松葉杖を用いる。

千京に属する古い鬼。
技術に関して貪欲で、其処に人と鬼の垣根は無いと考えるタイプの職人。
人、鬼に限らず広く弟子を取る。
自分の仕事に関しては頑固で、頑固すぎて素材から何から己の手で集めねば気がすまない性質である。
そんな理由で、千京には余りいない。一説に因ると、年に十日もいないらしい。
彼の打った作品や彼自身が時に『雲隠れ正陰』と呼ばれるのは此処から来ているとも言われる。
持ち込みの素材で刀を打たないと言うわけでは無いが、素材から得るインスピレーションを最優先する&頑固なため何ができるかわからない博打じみた刀工である。
ただ、腕は古今東西比類なく、失われた刀工の業を幾つか保有しているともされる。

 

 [28] 宮御前 ”修羅の倉”≪みやごぜん・しゅらのくら≫ [建物名] 【秘】

  蒼穹の魔女の専属領域。
円居邸。修羅屋敷。鬼の住処。
学園地下施設の一画、
セフィロトの刻まれた鋼鉄の門の先にある大きな空間に建てられている三階建ての和風武家屋敷。
NPC円居綾架の住居であり、
大きな道場、離れ、倉、池が中庭敷地内にはあり、道場では稽古も行なわれる。
領域内には時間軸を停滞させた場所もある。
領域内には、何時でも勝手に入れるわけではなく、入るには蒼穹の魔女の許可が必要。

 

 [24] 魔術術式 ≪まじゅつじゅつしき≫ [名称] 【魔】【協】【学】【特教】

  太古より魔術を研究史、実践してきた協会は世界の律たる力、マナから取り出す形式とその変換方法を二十六の形態に分別してきた。
今日でもその形態は守られ世界で起こされるすべての魔術はこれらの内十六種にわけられる。
ディスエイブルを含むすべての魔力回路を持つものは何れかの領域に属する力を行使する。
体系は大きく大まかに分類すれば以下になる。
階位が上になるほどその力を行使する基礎基盤が複雑になりそれらを走らせる(起動させる)為の魔力回路が必要となる。
アイシスの六であるアブジェレーション【防御】、オルタレイズ【変化】、サモニング【召喚】、エンチャントメント【付与】、イリュージョン【幻影】、エボケーション【破壊】の階位第一術式。
ソロモンの五であるクリエーション【創造】、アニマル【動物】、ウェザニング【天候】、ガーディアン【守護者】、コンバット【攻撃】の階位第二術式。
ペンタテウスの四であるアストラル【異界】、エレメンタル【精霊】、プラネット【惑星】、ディビネイション【予言】の階位第三術式。
テトラグラムマの三であるプロテクション【加護】、ヒーリング【治癒】、ネクロマテイック【生命】の階位第四術式。

基本は小源オドや大源マナを魔力回路により体内へ内包し力として変換して使用するのが基本基礎機構となる。世界律の力という全知全能なる万能の力を固定化された魔術基盤となる魔力回路を開く事により術者が命令を送り、詠唱、手工程、儀礼等で予め設定された機能により結果が定められ実行される。それらの命令を送るのに必要な設定言語が魔術言語であり電流としての役割を果たすのが魔力である。魔術師は結果を決定させる基礎となる魔術言語を修得し、よりよく魔力を円滑に操作するために魔力回路を弄る。上で言う基礎基盤はプログラムとも称せられ、複雑なプログラムを設定するにはそれだけの命令言語が必要となり、それらを実行するにはそれだけの設備(魔力回路)が必要になると言うことである。

学園においてダイヤモンドに属した力を持つ生徒、同様な常人を越える身体能力的能力を有する特別教師はいずれも、魔力回路としてコンバット【攻撃】術式を有している事になる。

なお、生まれながらにして特別な術式を回路として持っているものを初源覚醒者と呼ぶ。

 

 [17] 盲目のテレサ ≪もうもくのてれさ≫ [人物名] 【協】【魔】

  スキー場所有者(?)
テレサロッジ管理人。
本名は、テレッサ・メルクリウス・フォン・ヘルモントで通称テレサ。
外見年齢:25歳前後で身長162cmの3サイズが90/60/83。
腰まで届くブロンド髪をカールさせ、後ろに靡かせている。両目を隠すかのように古代ルーン文字の書かれた聖布を頭に巻いている。服装は、ルーン文字の施されたシルクサテン製のパールホワイト色のロングトレーン付きロングドレスに、ロングブーツ、サテンロンググローブ、スレンダーのノースリーブといった特徴ある服装。
 
最終経歴は、元欧州魔術師協会に所属する高位魔術師。
ベルギーの有名なパラケルスス派の医者であったヤン・パプティスタ・フォン・ヘルモント(1579-1644)の血筋で、代々の教えどうり、やはり医者となるが更に、錬金術的、カバラ的研究を推し進めている。キリスト教カバラの集大成、クノール・フォン・ローゼンロートの魔道書『カバラ・デヌダータ』の編纂にも協力として力を貸した経歴があるため、協会所属以前には、他組織に属していたらしくその頃に学園長と知り合ったらしいが、その経歴は、既に抹消済み。数少ない魔術以外の系統に熟知した家系と知識を有している希少な魔術師であるが、実戦に出る事は所属時もほぼ皆無であったという。盲目ながら、探知系魔術の使い手の中では協会内では屈指の力を持つ。大のクッキー好き。魔女のとしての銘は【盲目の魔女】、【瞳の魔女】の二冠。爵位は子爵位(ヴィスカウンテス)。

どういうわけか学園から移動できる秘密世界に存在するロッジの管理人をしている。爵位、銘を考えれば非常に無駄遣いとも呼べる高価な人材使用だがそれだけその世界は学園にとって大事な場所だと言える。

シーズンオフなどは何をしているのかは不明。
たまにお忍びでこっそりと学園にきていることもあるらしい。

 

 [14] 銘 ≪めい≫ [名称] 【協】【魔】

  魔女の銘。
冠る銘。
魔術師として極めた事象を示す真なる言葉。
万能なる律なるマナから力を引き出すための贈り言葉。
魔力ある言霊。
爵位と違い高位魔術師たちの力を示すだけの言葉でありどれだけのマナを操れるかという格付け。
ウィザードが極めた事象の数でありひとつでも冠していれば相当な魔力を持つ。
協会においては一セクションの長をこなしその道を完全に修得したものだけがその銘を冠り第一人者として認定された際に授かる。

現代で言えばノーベル賞のようなものであり賞を獲得すればその後の研究費や生活は生涯安泰になるというような意味合いとも言える。

 

 [12] 魔界  ≪まかい≫  [地域名] 【協】

  王国。
協会が最も警戒し長年、監視を続けてきた異界。
魔王ルシファーの元、その系譜と十二の魔王により支配される最も大きいと呼ばれる異世界。
数ある神々と呼ばれる高位悪魔たちの作り上げるすべての異界に通じるための門が存在し無論地上である現世への門も存在する。
ただし、魔界の本質上ライト属性の悪魔は立ち入る事はできず、その属性の異界へ通じる門は存在しない。
現世への門は災害前よりは多く開かれており悪魔が多く実体化するのもその為だと言われている。

王国の首都、万魔殿にはルシファーの姿はなく、各魔王も含めその行方を捜しているらしい。
そのため、後継者争いが激化しており、王位継承争奪戦も含め直系の三人の姫と三人の王子が現世へ来ている。

 

 [11] メイジスタッフ ≪めいじすたっふ≫ [アイテム] 【特教】

  魔術師の杖、魔女の杖。
特別教師一級に学園長が授けるファースト・メイジスターの証でもある工芸品。
席を担う教師毎に製造するため様々な形態が存在する。
鐘城学園のひとつの象徴として位置するもののひとつ。
学園を代表し、混沌とした時代の中を生きる導師としての意志と誇りを持つもののみ所持が許される鐘城のシンボルとしての意味合いも持つ。

原型は協会のウィザードの地位を持つ高位魔術師たちの持つウィザードリィスタッフとも呼ばれ、その所持能力には幾つかの類似した特長が見られる。
本来のウィザードリィスタッフと同等の力を内に秘めているならば、この杖もまた進化し成長をするのかもしれない。

 

 [5] マナ ≪まな≫ [魔法用語] 【学】【魔】【協】

  世界に初源から存在する力。
空気のように大気に含まれる特別な力。
大源・素・オースとも称され、その名の通り小源たるオドと密接な関係にあるが、量的な規模が段違い。
無限とも有限とも言われるが協会の調査、予知によると無限ではないらしい。
個体の身体を含め、一度、内包したマナを使い果たせばオド同様回復には時間を必要とする。
これらは例えるならば、魔法という力を起動するのに必要な燃料のような物で、魔術師は己の魔力回路をアンテナにしマナを肉体という器の魔力回路に取りこむ。なので、如何にブーストしたとはいえ、個体の許容量を越えた量を満たしてしまうと元の肉体自体をマナにより喰われるため、器の崩壊、つまりは破却し存在が消滅する。

なので、肉体に取り込めばそれだけですぐに魔術を起動できるというわけではなく、その状態を基礎としてそこから更に違う魔力へと変換する行程を学べなければまったく意味がない。それはただのマナを取り込んだ器、ただ魔力の塊としか呼べない。
通常、これらを魔力という形に変換し、其処からまた使用目的に沿った形態にする事ではじめて其れは世界に力として具現する。

学園では生徒は魔力回路を持つだけの存在なので魔法石を使用して自分の魔力回路に最も適した力を石を通し力として具現化させる。







 

 [3] 魔術師 ≪まじゅつし≫ [名称] 【特教】【魔】【協】

  国籍・人種・年齢・性別を問わず魔術を学びそれらを実践する魔力ぶ者達の事を示す。
すくなくとも非能力者にはない魔力回路と呼ばれる擬似神経回路を持つもの。
計測できないモノを信じ、操り、学ぶ、現代社会とは相容れない存在。

学園においては、魔女、悪魔憑きと呼ばれる生徒たちを示す言葉でもある。
独学で魔術を実践し、身に付ける事はほぼ不可能。
ただし、先天的に生まれながら能力をもち身につける人種が災害後の現代には存在する。
それらは、【ディスエイブル】と呼ばれるがそれが学園の特別教師たちである。

協会における位では、上から、【マギ】【ウィザード】【メイガス】【アデプト】【メイジ】【キャスター】の六つと【セクト】と呼ばれる特殊な位になる。
【ウィザード】以上の称号のものは異界を保有する事ができ、どの程度の異界を所有しているかにより【爵位】が決定される。
学園での位置づけは、以下になる。
異界所有する各派閥の魔女はウィザード以上、特別教師1級レベルでアデプト、特別教師レベルでメイジ、特別生徒はキャスター。

 

 [1] 魔力回路 ≪まりょくかいろ≫ [魔法用語] 【学】【魔】【協】

  人が魔術師と呼べる素質であり違い。
生命の鍵のひとつ。魔力の糸。
魔法という能力を使用できるものが体内に持つ擬似神経とも呼べるもの。主に生命力を魔力という魔法を行使するための力に変換する路であり、基盤となる大魔術式に繋がる重要な神経路。幽体と物質とを繋げる回路であり世界律に干渉し異能力を使用するための力。
先天的に保有数は決まっているものの現代人よりは古代人の方が多く保有していた。人が科学と共に進化していく中で失ってきたもの。
魔法を使用する最低限の肉体的資格のようなもので、故に魔術師の家系は自分達に手を加える事によって少しでも多くの回路を持つ後継者を誕生させようとあらゆることを尽くすこともある。鐘城学園を例にあげれば、通常、その数は特別生徒で二〜二十程。特別教師三級で二十五程度、二級でメイン三十、サブが十、特別教師一級でメイン四十、サブがふたつ、それぞれが二十程度。
サブ回路を持つことにより他属性の魔力も引用しやすくまた切り替えがきく。

擬似的にメイン回路を作り出す事もできるが大抵の場合身体に強い影響をもたらす。
基本、魔力回路は使用する際に自然体で使用しているためそれを制御したりすることはできない。ただし、スイッチは精神的な物であり内容は人それぞれになる。この回路が多いほど世界律の力を引き出せるために強力な魔法(力)を起こす事ができるがそもそも人間には個体的に限界量が決まっている。なので魔術師の家系や協会の人間はそれを意図的に増やすために回路自体に細工を行なう。其れがブースター回路などの補助回路である。
回路自体が失われたり壊れる事もあり、其処に支障が起きれば魔力を引き出すことは不可能になるし、最悪通常の身体神経にも影響がでる。

稀に特殊な回路を持つ逸材が存在するが十中八九協会に拉致され連れてゆかれる。

一度、壊れたり支障が起きた回路を治すことは禁忌として協会でも其れを教えることはないし事実其れを知る魔術師も極めてまれと言える。魔術師として回路は生命の源であり魂に近い存在とされる。ゆえにセフィロト同様に其れに触れはしても支障のある其れを直すことは通常不可能であると共に、其の一般的な手段を行え実践できるものが極めて少ないために教義としては確立していない。つまりは、其れができる銘のある魔女を集めている学園が異常だともいえる要因のひとつにもなる。

なお、学園の生徒は苗木の生徒もまた潜在的には回路を持っていて、其れは一般教師もしかりである。特別教師は先天的に魔力回路を持つ人種であり、その理由は様々な事が推測されるが災害後に能力者として生まれた人種は協会では【ディスエイブル】と呼ぶ。事実として知られているのは、それらが急速に増えだしたのは災害後ということだけである。